くいしんぼ日記。in France 〜女ひとり旅のススメ?!〜

27日 パリ→帰国

ポアラーヌ!

朝、6時起床。身支度を済ませ、モト冬樹そっくりな支配人?と分かれてホテルを後にする。パリでのホテルは利便性と安さで予約したんだけど、はっきりいってコルマールのB&Bよりレベルはかなり劣った。ホテル代は高いのに。大都市と地方都市の物価の違いかな。

重いスーツケースを引きつつ、目指すはPoilane ポアラーヌ。場所と距離は、昨日確認済み。

どうしてもこのお店には行きたかった。7年前、パリでポアラーヌを食べてからというもの、それを超えるパンが見つからなかった。それからというもの、「生まれて一番美味しかったと思う食べ物は?」という質問にも「ポアラーヌ」と答えていた。

  オープン前には着いておきたいということで、余裕の7時に到着。まだ廻りは薄暗い。店内の奥からは明かりが漏れているが、店の中は暗いまま。パンはディスプレイを覗き1個も並んでいない。 7:15にオープンする気配はあまり感じられない。

近所のおじさんが「まだやってないよ」とアドバイス。(そんなの分かってるって…)
お店の掃除の人に「何時からやるの?」と親切にも聞いてくれたりした。オープン時間は7:20だという。
少し周辺をふらふらするが、当然どこの店もやっていない。

そうしているうちに、7:05に店の前に白いバンが到着。なにやら、パンらしきものを運んでいるようだ。ここでは作っていないのかな。雑誌では地下に厨房があると書いてあったのだけど。

7:10になって女性の店員さん3名が到着。「5 minutes!」とだけ私に言って店の搬入口へ入っていった。

7:15ぴったりにオープン。といっても明かりがついて、ドアが開いただけ。商品はこれから陳列といったところ。これもお国柄だろうか。つくづく日本という国は、サービス精神がすばらしいと感じてしまった。

私は買うものが決まっていたので、Miche(名物のパンのこと)とPain de Mieとだけいって中から商品を出してもらった。店内にはグッズもいろいろ置いてあり、トレードマークの「P」のマーク入り・パンドカンパーニュの形に極似なクッション(めっちゃ可愛かった!)、本、麻布のバッグ、小麦粉、砂糖(三温糖)、塩も売っている。YAYOI曰く、サブレも高いけど美味しいらしい。

麻布のバッグは買うつもりだったのだけど、22Eもしたので予算オーバー。あきらめた。

パンはまだ焼きたてなので、温かい♪小麦粉も買って、店を出る。その時、先ほどのおじさんが現れた。

怪しい人かと思いきや、すごく親切な人でメトロ駅まで案内してくれるし(これも既にリサーチ済みだったのだが)、階段でスーツケースは持ってくれるし、切符もキセルまがいだったが、改札にタダで通してくれた。日本人の友達がいるらしいので、親近感がわくのかな。ともかく、おじさんは日本人女性には親切だ。

おじさんとは駅で別れ、私はモンパルナス駅へ向かう。駅を降りてからが地獄だった。大手町駅のような、駅と駅が離れており、階段しかない地下街を、重さと格闘しながら、汗だくになりながらなんとか空港行きのバスへ乗り込んだ。

バスの中で、焼きたてのミッシュをむしって食べる。ライ麦のほのかな酸っぱい香りが漂っている。もっちりとした、目のつまった弾力性のある生地。このときこそ、フランスに来てよかった〜と思える瞬間だった。

パン・ド・カンパーニュの食べ比べについては、こちらへ。

 

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